(株)ツーリストエキスパーツCT添乗業務部
池田 宏子さん
(平成18年度TCSA永年勤続表彰受賞者)
昨年6月にここ数年人気のクロアチア、スロヴェニアに添乗した時のことです。素晴らしい紺碧のアドリア海は今も目に浮かんできます。
参加者18名様ほとんどがご夫婦、みなさん和気あいあいと過ごしていましたが、毎日暑い、暑い。ツアー後半のドブロブニクでは国際会議のため途中交通規制による渋滞もあり、ホテル到着時はみなさんぐったり。
ホテルでの夕食時もお疲れで食欲のない方もいて、なんとなく全体がどんよりとした雰囲気でした。
その時窓の外にアドリア海を真っ赤に染める夕日が私の目にはいり、「みなさん、私たちだけじゃなく太陽も1日お疲れさまですよね」とわざと、おどけて言ったら、「そうねぇ、太陽もお疲れだね〜」「わぁ〜なんてきれいなの」とみなさん一斉にテラスへ。
そして紫に色変わる空と美しいアドリア海をしっかりと目に焼き付けたのです。その後は話も弾み、どこどこの夕日はきれいだったとみなさんの経験した夕日自慢が始まり、座は大盛り上がり。
美しい景色のせいもあるかもしれませんがツアーディレクターの“何気ない一言”がきっかけでお客様同士が親睦を深める、盛り上がるということがよくあります。
そうやって考えるとツアーディレクターの一言一言はとても大切であり、またお客様の思い出作り、仲間作りのお手伝いができるということは素晴らしいと思いませんか?
ツアーディレクターは究極のサービス業、奥の深い仕事でまだまだ辞められそうにありません。