旅行業法に定められている主催旅行に同行して旅程管理を行う主任者(添乗員)を養成するための法定研修は、国土交通大臣の登録を受けた機関が実施していますが、当協会も登録機関として数多くの研修を実施しており、登録機関で実施される研修の総修了者の半数以上を輩出しております。
TCSAでは、専門性の高い添乗員を養成するために研修を体系化していて、旅程管理研修に先立つ基礎研修、旅程管理研修修了に前後した研修旅行、実務に就いている方へのブラッシュアップ研修、自身の添乗員としての能力を確認するための添乗員能力資格認定試験を設けています。
定期調査として毎年1回正会員会社の現況調査を実施する一方、その時々の状況に応じ、派遣添乗員の労働条件実態調査等の各種の調査を行なっています。
また、女性の添乗員に対するセクシャルハラスメントについて、実態を具体的に把握するべく約2,000名の女性添乗員にアンケート調査を実施し、その調査結果にもとづき、予防と対策および関係団体への改善の呼びかけを行なっています。
1997年より添乗員相談室を設け、派遣添乗員が抱えている悩みや問題にアドバイスや具体的な手助けをしています。また、2003年より(社)日本旅行業協会および(社)全国旅行業協会の正会員会社と、当協会正会員会社の間での派遣契約に関して解決が困難な問題が起こった場合の調停機関として「添乗問題調停委員会」が新設されました。
TCSAは、国土交通省の所管団体ですが、派遣事業者団体として厚生労働省、関連団体及び都府県との繋がりもあり、労働行政の一部である派遣元責任者講習会を厚生労働大臣から指定を受けて実施しています。
広報活動は、機関誌(TCSA NEWS)を定期発行しています
派遣添乗員の福利厚生のため共済会を組織しています。現在、会員は約4千名で互助会的な活動をし、慶弔、入院、パスポート盗難等に対し、給付金を支給しています。